速ければ
勝てるわけじゃない。

What is “KEIRIN”?

競輪は、バンク(競走路)の上を自転車で走り、誰が一番最初にゴールするかを競う競技です。単純にスピードを競うだけでなく、相手との駆け引きの要素が強いところが競輪の奥深さであり、面白さ。

勝つためにさまざまな作戦を立てます。選手の思惑が複雑に絡み合い、ドラマチックなレース展開になることもしばしば。だからこそ競輪のことをよく知ってから予想するとハマるんです。

SINCE1948

1948年11月20日、福岡の小倉競輪場ではじめてレースが開催されました。
この日が競輪の誕生日。それ以来、競輪は、売上金の一部で、ものづくり・スポーツ・社会福祉の増進など、社会に役立つさまざまな活動を支援しています。競輪は、日本発祥の日本を代表するプロスポーツです。

競輪選手について

KEIRIN CYCLISTS

頂点のS級S班を目指して
熾烈な戦いが繰り広げられる。

男子競輪では選手はS級S班を頂点に、S級1~2班、A級1~3班の6つの級班に振り分けられています。ガールズケイリンではL級に振られています。
最強ランクのS級S班を目指し、選手たちは日々戦っています。
年に2回、成績による級班の入れ替えが行われます。
成績が悪い状態が続けば、選手登録が取り消され、競輪界を去ることになります。このように厳しい戦いの中に身を置いているのが、競輪選手なのです。

ガールズケイリンについて

1949年から15年間開催されていた「女子競輪」が、2012年7月に「ガールズケイリン」として新たに生まれ変わりました。男子競輪とは異なるルールや使用機材に、華やかなガールズ選手たち。「ガールズ」競輪の世界をのぞいてみませんか?

ガールズケイリンで特徴的なのは、ガールズ選手が使用するカラフルな自転車。また、自転車の車体部分は男子用(クロモリ鋼など)と異なり、カーボン製フレームが使用されます。

自転車について

KEIRIN BICYCLES

とにかく速く、力強く。
選手と一体化し走るためだけに
生まれたマシーン。

レースで使用する自転車のことをレーサーと呼びます。
それぞれの選手に合うように全てのパーツが綿密にチューニングされている、完全なオーダーメイド。レーサーの随所に、選手の体と一体になってバンクを走る工夫が凝らされています。

  • 1 ブレーキがない

    レーサーは、速く走るためだけに生まれた自転車です。「スピードを出すために必要のないもの」を極限まで排除したため、ブレーキはついていません。

    スピードの調整は、選手が自らの足の力で漕ぐスピードを調整して行います。

  • 2 フレーム

    レーサーのフレームは、しなやかさと強さがバランスよく融合した鉄(クロモリ鋼など)で作られており、一台一台ビルダーと呼ばれる職人の手作りです。

    ですから、レーサーのフレームは世界でひとつ。全く同じものは他にありません。

  • 3 後輪ギア

    後輪ギヤが固定されているので、ペダルが空回りしない「踏み切り」になっている点も普通の自転車とは違う点です。

重量 7~8kg
  • 4 タイヤ

    レーサーのタイヤは外径は675mm、太さは22mm。走路との接地面を小さくすることにより、摩擦を減らし、速く走るための工夫が凝らされています。

  • 5 ギヤ倍数のチョイス

    ギヤ倍数は小さいほど漕ぐ力は軽くなり、短時間でトップスピードに到達しますが、トップスピードを持続するには、より多くペダルを回転させる必要があります。

    ギヤ倍数が大きいと漕ぐ力が重くなり、トップスピードになるまで時間がかかりますが、少ない回転でトップスピードが持続できます。

    ※ギヤ倍数:自転車のペダルがついているギヤの歯車の数÷後輪ギヤの歯車の数

グレードレースについて

GRADED RACES
グレードの図

GPに向けて闘う1年。
全てのレースがドラマチック。

全てのレースはGP、GI、GII、GIII、FI、FIIの6つのグレードに格付けされています。
KEIRINグランプリ、ガールズグランプリを頂点にドラマチックなレースが日々、展開されています。

  • 毎年年末に行われる、1年の総決算ともいえる競輪界最高峰のレース。その年活躍したメンバーが集いチャンピオンを決める一発勝負です。

    • KEIRINグランプリ(単発レース):12月30日開催
    • ガールズグランプリ(単発レース):12月29日開催
  • S級上位選手が参加。
    4日制以上のGI優勝者はGP出場権を得ることができます。

    • 読売新聞社杯 全日本選抜競輪(4日制)
    • 日本選手権競輪(6日制)
    • 高松宮記念杯競輪(6日制)
    • 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(4日制)
    • オールスター競輪(6日制)
    • 朝日新聞社杯 競輪祭(6日制)

    【ガールズケイリン】
    L級上位選手が参加。GI優勝者はGP出場権を得ることができます。

    • パールカップ <高松宮記念杯競輪内で開催>
    • オールガールズクラシック
    • 競輪祭女子王座戦 <朝日新聞社杯 競輪祭内で開催>
  • GIに次ぐ格付けのレースです。GI・GII開催は、選考基準に基づいて選出された選手のみ出場できます。

    • 共同通信社杯(4日制)
    • サマーナイトフェスティバル(3日制ナイター)
    • ヤンググランプリ(単発レース)
    • ウィナーズカップ(4日制)
  • オールS級選手による、各競輪場の開設などを記念して開催する競輪。
    各競輪場が原則年1回(4日制)で開催します。

  • S級シリーズ

    S級選手とA級1班・2班の選手が出走する開催です。レースは原則、次の組み合わせで実施されます。

    • S級レース+A級レース(3日制または4日制)
    • S級選手とA級選手が同じレースに走ることはありません。
  • 各地のA級限定競輪(3日制)

    A級選手のみで行われます。1年を通じて開催が最も多いレースです。